答えは一つではありませんが、私は以下のようにお答えしています。
ご参考になれば幸いです。
Q1: 脳ドックは何年ごとに受けたあら良いですか?
・70才以上で生活習慣病のある方は、毎年一回
・70才以上で生活習慣病の無い方は2~3年毎に
・69才以下の方は3~5年毎に
Q2: MRIで認知症は分かりますか?
認知症の程度によります。進行した認知症なら、MRIでも脳萎縮などの変化が分かります。しかし軽度認知障害のレベルでは、MRIで異常が認められないことが普通です。軽度認知障害の診断には記憶、見当識などの認知心理検査、さらにスペクトなどの別の画像検査を受ける必要があります。
Q3: 脳ドックで異常がなければ、もうこれからは脳の病気の心配はありませんか?
脳動脈瘤がなければ通常、将来的にくも膜下出血の心配はないと言えます。しかし、脳梗塞や脳腫瘍、認知症が新たに出てくる可能性は否定できません。
Q4: 1.5テスラのMRIの脳ドックと宣伝しているところがあります。テスラとは何ですか?
テスラとはMRIで使う磁場の強さの単位です。一般にテスラが高いほど細かい画像が得られます。ただ、脳ドックはスクリーニング検査なので、必ずしも高いテスラのMRI検査が必要なわけではありません。